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樹脂塗料の種類

②ポリウレタン樹脂塗料


ポリウレタンどはウレタン結合によって構成された高分子をいい,その結合を得る反応方法によって,各種のポリウレタン樹脂塗料

がある。
ポリウレタン樹脂塗料は一般に光沢,肉もち感および,硬度,耐薬品性にすぐれているが,黄変しやすい欠点をもっていた。
しかし最近は,無黄変型の塗料が開発され,金属カーテンウぉールなと外部への応用が多くなっている。
◎2液型ポリウレタン樹脂塗料
2液型ポリウレタン樹脂塗料はポリオール硬化型といわれるもので,ポリエステルポリオールとかアグリルポリオールが主材となり硬

化剤としてイソシアネート化合物が用いられ,この基剤と硬化剤が反応し,ポリウレタン結合を生ずるものである。
これらの組合わせの中で,一般にアグリルーウレタン系塗料といわれる無黄変型の塗料はアグリルポリオールを基剤として使用する

ものであるが,その他無黄変型の硬化剤が開発されており,カーテンウォールの仕上用として超高層ビル等に用いられている。
2液型のポリウレタン樹脂塗料は光沢が良く塗膜硬度も高く,高級仕上用としてすぐれているが,塗膜硬度が高くなりすぎるため,塗

装間隔時間に注意しないと層間付着不良を生ずることがある。

①エポキシ樹脂塗料


エポキシ樹脂塗料は,各種塗料の中においても高性能な塗料として耐薬品性など化学性能のほかに付着性,耐摩耗性,強じん性など

の物理的性能にすぐれ,バランスのとれた性能を有する塗膜として活用されている。
しかし,これらパランスがとれた塗膜であっても,欠点としての特性に,耐候性において,黄変性とチョーキングが発生しやすい性

質をもっている。
ゆえに,外部用として使用する場合には,これらエポキシ樹脂塗膜の長所を生かした中塗りまでとして,上塗りとして耐候性のすぐ

れた,アクリルまたはアクリルーウレタン系の合成樹脂塗料を用いる,いわゆる塗装系のシステムとしての利用開発が活発になされ

ている。
エポキシ樹脂塗料は,すぐれた性能をもっ塗料であるが,化学反応の仕方によって,それぞれの性能の発揮の仕方が異なるため,多

くの種類の中から,最適な塗料を選択するには高度の技術が必要となる。
その基本的な事項をそれぞれの種類にそって示してみる。

1.1液型エポキシ樹脂塗料
常温乾燥型の1液型エポキシ樹脂塗料の代表は,先に示したアルキッド樹脂との組合わせや,脂肪酸とのエステルによる一般的といわ

れるエポキシエステルのタイプをあげることができる。
この塗料はエボキシ系塗料といっても,油変性の性能の域を脱したものでなく,合成樹脂調合ペイントとかフタル酸樹脂エナメルと

いった油変性の合成樹脂塗料の中で,最も耐薬品性のすぐれた謹料として判断し選択すべきである。

2.2液型エポキシ樹脂塗料
エポキシ樹脂塗料の最も代表的な塗料であり,エポキシ樹脂本来の性能を発揮するものである。
2液型エポキシ樹脂は基剤にエポキシ樹脂を用い硬化剤に各種の多価アミン,アミンアダクト,そしてポリアミド樹脂などを用いて架

橋反応によって硬化するが,この硬化剤の穏類によって塗膜の性能が異なってくる。
これら硬化剤のうちでアミン系のものは,反応性が強く,施工時における人体への影響が大きいため最近では特殊な場合しか使用さ

れない。
ポリアミドを硬化剤に使用した場合は,塗膜は付着性,耐衝撃性,耐水性,光沢保持性にすぐれる。
作業性についても,基剤と硬化剤を混合した後の可使時間(ポットライフ〉も比較的長く良好である。
また,反応性がマイルドであり,人体への影響は少ない。

3.厚膜型2液型エポキシ樹脂塗料
塗料中に溶剤を用いないで塗膜となる有効成分を多くし,同ーの塗付量であっても,厚膜の塗膜を形成し,省資源,無公害の面から

もまた,塗回数を減らす面からも有効な塗料として開発され,重防食を中心に多く使用されるようになってきた一般にいわれるハイ

ピルド型の塗料である。
組成的には低粘度のエポキシ樹脂にやはり低粘度のアミン系の硬化剤を用いて,溶剤を用いずに比較的低粘度の塗料とし,作業性を

保つように配合されたものである。
これらの塗料は1度の塗付量で一般の2液型エポキシ樹脂塗料の場合で30ミクロン程度の膜厚のものが, 80ミクロン近くの膜厚に形成

することができる。
塗膜性能はすぐれた性能をもっており,硬化剤の種類によって,硬化速度が非常に早いものからおそいものまで変化させることがで

き1回の塗厚を高くすることができることなど、が,工期をとることのできない部位(たとえば,タンクの内面など)にはすぐれた施工

性が得られる。
また,厚膜で耐摩耗性などの物理的な性質がすぐれていることから,床用塗料として,特に工場など耐薬品性を要求される場合に効

果的である。
これら厚膜のエポキシ樹脂塗料は塗膜が硬く強いため,下地が薄い鉄板,アルミ板などの場合に下地を引っ張りそってしまう場合が

あり,また,下地調整が不十分であると,容易にはがれてしまう危険性がある。

4.2液型タールエポキシ樹脂エナメル
エポキシ樹脂に相溶性のあるコールタールを展色材の50~75%の割合でエポキシ樹脂中に含ませ,ポリアミド,ポリアミンなどを硬化

剤として用いる2液型の塗料で黒色または暗色であり,あくまでも防食を目的とする塗料である。性能的な耐溶剤,耐熱性は劣るが価

格的には厚膜型での耐薬品性がすぐれており,また,付着性,たわみ性がすぐれ,水没部,土中部などの設備関係への応用が多い。

熱硬化性合成樹脂塗料


乾燥・硬化に対する項においても説明を加えたが,熱硬化性樹脂を用いる塗料はその乾燥・硬化の過程で化学反応を伴い,一般に低

分子の合成樹脂が高分子化して硬化するため,できる塗膜の性能は高性能な塗膜となるものが多くみられる。
ゆえに,これから説明を加える各種の塗料は,下地の選択性が少なく各種の下地用塗料との組合わせによって種々の下地に十分使用

することができ,また,積極的に用いられている。